神社はかつて城の東側にあったらしい。

柴島神社境内には、「柴島晒ゆかりの地」碑などがある。

「明治時代までこの地は、木綿を淀川で洗い、干して白く加工する晒し業がさかんであった」

「岸一帯が積もった雪のように白く、名所であった」

社の起源は何と1232年に遡るという。柴島という地名になったのも、社の由来に関係している。

民家が建ち並ぶとある辻に、ひっそりとそれは佇んでいた。

遺構らしきものは何も残っておらず、かつて城があったのを示すものはこの石碑のみである。

何の墓碑かは不明。

対岸には榎並城があったとされるが、現在の流路では川岸からは離れている。

実は本当の城跡の位置は、石碑から多少ずれている。いってみることにする。

現在では、ビル群のおかげで大体場所の見当がつく。近隣の堀（中島）城もこちらの方角だ。