写真よりも奥に、少しだけだが竹林が残されている。今川の将・瀬名氏俊が陣所を張った地。

義元の本陣を設営するなどした。大高城へ向かっていたため、本戦には参加していないと思われる。

セナ藪と呼ばれる藪も、昭和61年池の堤防工事によりその多くが取り壊された。小学校の見える辺りが今川の陣のひとつ、巻山。

後ろに長福寺の裏山が見える。義元本陣との説もある。

かつてここに鞍流瀬川にかかる浄土橋というものがあったが、開発で埋め立てられた。馬の鞍、鐙などが流され、真っ赤に染まったという。

合戦時、今川軍に酒食を提供したという噂の寺だ。事実なら今川軍敗戦の原因を作ったともいえる。

長福寺では今川義元・松井宗信の木像のほか桶狭間合戦記などを所蔵している。

義元の茶坊主・林阿弥（りんあみ）がこの地で主君の首実検を命ぜられたという。

大きな杉があったが、1959年の伊勢湾台風で枯れてしまった。

桶狭間合戦で血のついた刀が濯がれた池と考えられている。