JR学研都市線「鴫野（しぎの）」駅下車徒歩6分。八剣神社という所に、上杉景勝陣跡がある。

1614年、家康の大坂出陣命令に従い、上杉景勝は11月兵5千にてここに陣を布く。

一方、大坂方は鴫野堤（当時はここに大和川が流れていた）に三重の柵を設け、兵2千で守備した。

景勝隊は安藤隊らとともに攻め立て、敵の守備隊長・井上頼次を討死にさせ、鴫野砦を奪う事に成功する。

ところが、反撃を試みる後藤又兵衛・木村重成隊に、さらに大坂城からも援軍が駆け付け、上杉軍は一転して劣勢となる。

八剣神社のすぐ向かいの、城東小学校敷地内に、鴫野古戦場碑が建っている。

こちらの碑は、大正時代に建てられたようだ。それにしても柵が邪魔だ。

傍にある説明板。かつてここら一帯は猫間川、平野川、大和川らが入り込む湿地帯で水上交通の要衝だった。

八剣神社より徒歩12分、三郷稲荷神社に着いた。鴫野からは当時は川を挟んだ対岸にあった。

この神社の前に今福・蒲生の戦い跡碑（後藤・木村奮戦の地碑）が建つ。

横から見ると、薄っぺらい感じの三郷稲荷神社。

一方、今福・蒲生では大坂方が四重の柵を設け兵600で守備した。佐竹義宣軍1500は、上杉の鴫野攻めと並行して今福・蒲生を攻めた。